パピヨンを飼う上での注意点【 パピヨン・ブリーダーズ 】

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パピヨンを飼う上での注意点

パピヨンは変身する!?

パピヨンの子犬名前の由来になった昆虫の蝶。卵からふ化して、幼虫となり、
やがて、サナギの時代を経て、美しい蝶に変身します。

実は犬のパピヨンもその成長過程で、その姿は大きく変わります。

生後3ヶ月くらいまでの子犬の時代…どの犬種でもそうですけど、
ふわふわでコロコロして、とっても可愛い時期です。

パピヨンも例外ではなく、誰もが微笑む可愛い時期です。

その後、生後4ヶ月を過ぎてくると、ふわふわのベビーコートが、
どんどんと抜け始めてきます。

もちろん、下からは大人の毛が伸びてくるのですが、
これが長くなるまでには、意外と時間がかかるんですよね。

脚が伸びてくる頃とも重なって、ひょろっとして毛がなく、
優雅なパピヨンとはあまりにもかけ離れた、なんとも格好の悪い時期です。


パピヨンを実際に飼われている方の中には、この時期をハゲ期なんて呼ぶ方もいます。

はじめてパピヨンを飼われる方の中には、急に毛が抜けてしまったことにびっくりされ、
獣医さんに駆け込んでしまう人もかなりいるそうです(^^;

部分的に毛が抜け、かゆがったりしている場合は、皮膚病の恐れもあるので、
獣医に行くのは大切なことですが、全体的に毛が抜けてきた場合は、まず心配ありません。

昆虫の蝶と同じで、美しいパピヨンに変身するためのサナギの時期なのです。

そして、個体差はありますが、それから数ヶ月・・・生後7ヶ月ぐらいなると、
徐々に体の毛も長くなってきて、じわじわとパピヨンらしく成長していきます。


でも、まだまだ写真で見るような美しくエレガントなパピヨンの姿とは言えません。

ここが、パピヨンの個性的な部分でもありますが、
「どこまで毛が伸びるのか?」・・・それもまた個体差がとても大きいのです。

1歳くらいで、すでにゴージャスなパピヨンに変身してしまう子もいれば、
遅咲きで3歳過ぎるまでかかる子もいます。中には、何歳になっても短いままの子も・・・

特に耳の毛は大変切れやすく、日常の管理方法などによっても左右されてしまいますし、
血統なども重要な要素の1つになります。

こんな風に様々な時期を経て、美しいパピヨンに変身していくのです。

時には毛が伸びないことに悩み、時には伸びた毛が絡まることを心配したりもしますが、
それもまたパピヨンの成長を楽しむ1つの過程だと言えるでしょう。

パピヨンを飼う上での注意点

パピヨンの子犬1.パピヨンのお手入れと管理

パピヨンのお手入れは、長毛犬種の中でも簡単な部類です。

体臭はほとんどなく、シャンプーも月1回ほどで十分ですし、
特にトリミングも必要なく、カットが必要なのは脚回りぐらいです。

あとは、一般的なつめ切りや歯みがき程度ですから、自宅でも
十分に対応が可能です。

ただし、耳の毛は非常に弱く、切れたり毛玉になったりしやすい
ので、長く綺麗な耳の飾り毛を目指し、それを維持するためには、
細心の注意が必要になります。

と言っても、何か特別なことをするのではなく、
切れたり毛玉になったりしないように注意するのが重要なのですが・・・

多頭飼いで犬同士が激しく遊んだりするとすぐに切れてしまいますし、
長くなった耳の毛は首輪をつけるだけで毛玉になってしまいます。

耳の毛だけでなく、コートが長くなってくると、
気付かないうちに大きな毛玉が・・・なんてことも出てきます。

特に耳の付け根、わきの下、内股、おしりの周囲は、毛玉ができやすい部分です。

毎日何時間も掛けてブラッシング・・・なんてことは必要ないですが、綺麗なコートを保つために、
定期的にコームを使って丁寧にとかしてあげることが必要です。

この定期的なお手入れは、しつけの面でも健康管理の面でも非常に重要な役割を持ちます。

短い時間でも定期的に行うことで、全身どこを触っても嫌がらない子に育てることができます。

また、日常的に愛犬の全身を触っておくと、ちょっとした変化にもすぐに気付くことができ、
小さな湿疹やしこりなどの早期発見にもつながります。

お手入れも、大切な家族とのコミュニケーションの1つとして、楽しめるといいですね。

2.パピヨンのここに注意!

◎抜け毛

パピヨンはシングルコートなので抜け毛が少ない。そんな言葉をよく耳にします。

確かにその通りなのですが、やはりここでも個体差があります。

実際には、ダブルコートで換毛期のある犬種と比べたら、絶対に少ないはずです。

でも、プードルやシーズーなどのように、切らなければ伸び続ける毛と違って、
一定の長さまで伸びたらそれ以上は伸びないのがパピヨンのコートです。


1度生えた毛が、一生生き続けるわけではありませんから、一定の期間が来れば抜け替わります。

そのときに抜けた毛が床に落ちているのを見て、人がどう受け止めるかも千差万別ですよね。

人間の髪の毛は、短い毛10本と、長い毛10本とでは、長い毛の方がたくさんあるように見えます。

それと同じで、パピヨンの白くて長い毛は、床に落ちていると、とても目立ちます。

抜けないって聞いていたのに、結構抜けるなんて言われることが多いのはそうした理由からです。

また、避妊手術をしていない女の子は、発情の影響を受けて、ごそっと抜けることがあるようです。

避妊していない女の子の場合でも、ホルモンバランスの乱れなどによって、
それと同じような状況になることがあります。

抜けてしまった毛は、時間が経てばまたちゃんと生えてきますので、心配はいりませんが、
あまりの抜け方にびっくりされる方も多いようです。

◎しつけはしっかり!

パピヨンはとても賢く、頭のよい犬種です。
でも、だからこそ起きてしまう問題も、現実にはあるようです。

犬との暮らしで一番重要なのは、「人が主導権を握ること」と言えます。

犬の要求に従うのではなく、人に従わせる・・・しつけの本などでもよくそう書かれています。

ところが・・・

実際に犬と暮らしてみると、知らず知らずのうちに、犬に従ってしまっていることがあります。

食べないから、手で食べさせてあげるとか、もっと美味しいものをあげるとか。
散歩に行きたいと騒ぐから、行ったとか。
犬のためのお散歩だから行きたい方についていくとか。

最初のうちはそれほど大きな問題ではなく、それくらいいいじゃない?
って思うようなことから始まります。

でも、それが徐々に犬にいろんなことを学習させてしまうのです。

そして、最終的には、人が自分の言うことを聞くもの
・・・自分が一番偉いのだと勘違いさせてしまうことになります。

犬がそのような考えを持つと、今度は嫌なことをされたり、
したくないことをさせられたりすることに激しく抵抗するようになってきます。

始めは逃げるだけだったのが、「ウー」っと威嚇するようになり、
さらにエスカレートすれば、人に歯を当てるようになります。
その後、だんだんと噛むようになり、最後は飼い主でも体に触れることさえできない

凶暴な犬へと変身してしまうのです。

それは、犬が悪いのではありません。
ほんのちょっと犬との接し方を間違ってしまったために起きていることです。

パピヨンは特に賢い犬種なので、間違った対応をすれば、それをすぐに学習してしまいます。
逆に、正しい接し方をしてあげれば、人と上手に暮らす方法をどんどん覚えていってくれます。

人も犬も安心して穏やかに暮らすためには、きちんとしたしつけが大切ということですね。

これはどの犬種でも言えることですが、かしこいパピヨンでは特に重要なことです。

パピヨンがかかりやすい病気

パピヨンの子犬パピヨンに起きる健康面の問題で一番多いのは、なんと言っても
小型犬に特によく見られる膝蓋骨脱臼があげられます。

本来ならば膝のくぼみに収まっていなければならないお皿が、
様々な要因で外れてしまう関節の問題です。

生まれつきお皿がずれやすい先天性の場合と、後天的な原因
によって引き起こされる場合とがあります。

ブリーダーから迎えたときには異常がなくても、その後の成長や
環境によって、突然脱臼が始まることもありうるのです。

特にフローリングなど、滑る床は犬の脚に悪い影響を与えます。

もともと問題のない健全な関節の子でも、滑って転ぶなどの事故により、
後天性の膝蓋骨脱臼を起こすケースがよく見られます。

犬が日常暮らし、遊んだり走ったりする部分だけでも、滑らないよう、
ラグやじゅうたんなどを敷くなどして対策をしておいてくださいね。

また、成長期に関節への負担が大きい運動をさせるのもよくありません。
多頭飼いなどで、犬同士があまり激しく遊ぶのも、関節に大きな負担を与えます。

他にも、パピヨンのかかりやすい病気として、アレルギーによる皮膚疾患や陰睾丸、
進行性網膜萎縮症(PRA)などがあげられます。


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